Does celecoxib potentiate the anticoagulant effect of warfarin? A randomized, double-blind, controlled trial.

 ワーファリン療法を受けており、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)による治療を要する筋骨格に問題のある患者の管理は、NSAIDにより出血のリスクが増大する可能性があるので問題がある。セレコキシブのようなシクロオキシゲナーゼ2選択性のNSAIDは消化管出血を起こす可能性が低いと考えられるが、ワーファリンの血液凝固阻止作用を強化するという問題がある。そこで国際標準比(INR)によって測定したワーファリンの血液凝固阻止作用がセレコキシブにより強化されるかどうかを判定するために、ワーファリン治療を受けていて変形性関節症のために鎮痛薬が必要な患者15人を対象に、セレコキシブがINRに及ぼす影響をコデインと比べて評価する無作為化比較対照クロスオーバー試験を実施した。試験の第一段階では、患者をセレコキシブ1200mgまたはリン酸コデイン7-15mg13-4回投与のいずれかに無作為に割り付けて5週間治療した。第二段階では、割り付けた薬を交換して治療を中断することなく更に5週間治療した。週1INRをテストした。Intent-to-treatの原則を適用し、データ解析に一般化推定方程式を使用した。セレコキシブかコデインのいずれかを投与していた各治療期間の平均INRに有意差はなかった。したがって、平均代入法に基づきこれらの2つの薬がINRに影響したという仮説を棄却するエビデンスは不十分であった。この結果は多重代入法で解析を繰り返した後に確認された。本試験ではセレコキシブをワーファリンと併用してもINRは強化されなかった。ワーファリンとセレコキシブの併用が臨床転帰に及ぼす影響を研究するために、さらなる大規模無作為化試験が必要である。

Dentali F, Douketis JD, Woods K, Thabane L, Foster G, Holbrook A, et al.: Does celecoxib potentiate the anticoagulant effect of warfarin? A randomized, double-blind, controlled trial. The Annals of pharmacotherapy 40:1241–7

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