高齢者のセルフネグレクト

セルフネグレクト : 自己放任

自分自身による世話の放棄・放任

成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと。必要な食事をとらず、医療を拒否し、不衛生な環境で生活を続け、家族や周囲から孤立し、孤独死に至る場合がある。防止するためには、地域社会による見守りなどの取り組みが必要とされる。自己放任。

1人暮らしなどの高齢者で、認知症やうつなどの為に生活能力・意欲が低下し、極端に不衛生な環境で生活している、必要な栄養摂取が出来ていない等、客観的にみると本人の人権が侵害されている事例

【セルフネグレクトのタイプ】

  • ライフイベント型:配偶者・家族の死、病気、リストラなどによる生きる意欲の喪失
  • 認知・判断力低下型:認知症、精神疾患など
  • プライド維持型:人の世話、お上の世話になりたくない
  • 遠慮・気兼ね型:世間体、気兼ね、人に迷惑をかけたくない
  • 引きこもり移行型:若者の引きこもりからの移行
  • 怒り・不満型:医療への不信、行政への不信、人間関係の問題
  • 虐待移行型:家族の虐待による自尊心や生きる意欲の低下
  • 貧困・経済不安型:経済的困窮

参考文献: 岸 恵美子:ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書)

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