67Ga-citrate ガリウムシンチグラフィー

【集積機序】
67Ga-citrateは血中でtransferinに結合する。さらに、腫瘍細胞・炎症巣のtransferinレセプターに結合するのが主であると考えられているが解明されておらず、transferrinが関与しない集積機序もあるとされている。
【適応疾患】
SLIM(S:sarcoidosis, L:lymphoma, I:infection・inflammation, M:malignant melanoma)のacronymで知られる疾患に高集積を示すことがしられている。acronymではサルコイドーシスで代表されているが、結核などの肉芽腫にも集積することは脳部領域でも知っておく必要がある。
67Gaは静注3日後に撮像する
頭部領域には関係しないが腹部の評価のため撮像前日に下剤を投与する
67Ga投与前にGd(gadolinium)造影剤を用いたMRIを行うと体内分布に影響がでる
キレート剤の投与、輸血、溶血、鉄欠乏性貧血、化学療法で全身分布が変化する。

文献

日本臨床増刊号 脳腫瘍の診断と治療 SPECT p 236- 

w300

  • このエントリーをはてなブックマークに追加