Pleomorphic xanthoastrocytoma (PXA) 多形黄色星細胞腫

・好発部位:小児および若年成人の大脳半球,とくに前頭葉と側頭葉の表層
・境界は比較的明瞭,しばしば嚢胞を形成、割面がときに黄色調
・腫瘍細胞は紡錘形を呈して束状に並び、あるいは類円形や不整多角形を呈し、核の多形性が強く,多核巨細胞が出現
・細胞質は種々な程度に硝子滴や脂肪滴を入れ,泡沫状淡明
・GFAP, S-100 protein, CD34, neuronal markers: synaptophysin, NF, MAP2に陽性
・血管内皮細胞の腫大増生や壊死巣を欠き、核分裂像はまれ
・豊富な好銀線維網の形成
・電顕的に細胞表面にしばしば基底膜が観察される
・しばしばリンパ球および形質細胞浸潤を伴う
・一般に予後は良好であるが,まれに膠芽腫に移行
・高倍率10視野に5個以上分裂像が見られるものは壊死巣の有無の所見とともにやや予後不良: PXA with anaplastic features (Giannini C. et al. Cancer 1999, 85: 2033-2045)

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