錐体路

【錐体路】
線維は屈筋、伸筋に対して興奮性に働くものと、抑制性に働くものがある。
頭頂葉(area 3, 1, 2, 5, 7)からの線維も含まれ、後角に終わるものがある。
Betz 細胞からの線維は錐体路の走行線維中3-4%を占めるに過ぎない。
大部分は小型錐体細胞/紡錘形細胞に由来する。
BA4野→40%、細かい運動、刺激では個々の筋肉の運動
sensorymotor area→60%、粗大運動、全体の運動
内包後脚を通り、下方に行くに従い後方に移る。
内包後脚において上肢に向かう線維は内側で膝部に近い位置を通る。
大脳脚では中1/3を通る。
大脳脚では皮質脊髄路は皮質延髄路の外側を走行し、また下肢の線維は外側、上肢の線維は内側を走行する(常に下肢の線維が外側)。
橋では皮質脊髄路は皮質延髄路の外側を通る。

【外側皮質脊髄路】
線維のうち80-85%は延髄下部ないし頚髄上部で錐体交叉をつくる。
錐体交叉では上肢は下肢よりも吻側で交叉する。
頚髄50%、胸髄20%、腰髄30%
側索(外側皮質脊髄路)では下肢の線維は外側、上肢の線維は内側を走行する。
ほとんどが介在ニューロンにシナプス(90%)したあと、前角細胞に終わる。
直接アルファ、ガンマニューロンに終わるものもある

【前皮質脊髄路】
前索内の下行
大部分は頚髄で交叉する。
前皮質脊髄路は前交連で交叉する。
胸髄上部で終わる。
頚部、躯幹、上肢近位部の筋肉の働きに関与している。

【前外側皮質脊髄路(anterolateral corticospinal tract of Barnes)】
非交叉のまま側索を下行する。腰髄レベルまで達する。

w300

  • このエントリーをはてなブックマークに追加