ICHD-Ⅲ beta版における主な変更点

表:ICHD-Ⅲ beta版における主な変更点







1. 片頭痛

●『脳底型片頭痛』が削除され、前兆のある片頭痛のサブフォームの一つとして『Migraine with brainstem aura』が追加

●『Hemiplegic migraine』のサブフォームである『家族性片麻痺性片頭痛』を遺伝子別に4つのタイプに細分化

●『片頭痛の合併症』のサブフォームの一つであった『慢性片頭痛』が、サブタイプとして再分類された

●『小児周期性症候群』が削除され、『Episodic syndromes that maybe associated migraine』が追加

3. 三叉神経・自律神経性頭痛

●『その他の一次性頭痛』の分類されていた『持続性片側頭痛』が、サブタイプとして編入された

●『Short-lasting unilateral neuralgiform headache attacks』のサブフォームとして、『 結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNCT)』と『頭部自律神経症状を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNA)』を並記

4. その他の一次性頭痛

●第三部に分類されていた『寒冷刺激による頭痛』および『外的圧迫による』、付録に収載されていた『貨幣状頭痛』が、サブタイプとして編入された

●『新規発症持続性連日性頭痛』の診断基準が変更された







●①頭痛が原因疾患の発症と同時期に生じた②原因疾患の悪化もしくは改善に伴い頭痛も変化する③その原因疾患に特異的な頭痛である④その他の根拠がある――のうち2項目を満たせば確定診断を行うことが可能となった

6. 頭頸部血管障害による頭痛

●『その他の頭蓋内血管障害による頭痛』のサブフォームとして、『可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)』が追加

7. 非血管性頭蓋内疾患による頭痛

●『低髄液圧による頭痛』の診断基準が変更された

10. ホメオスターシスの障害による頭痛

●『低酸素血症あるいは高炭酸ガス血症による頭痛』のサブフォームとして、『Headache attributed to aeroplane travel』が追加

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