後頭蓋窩病変の鑑別診断

 1髄内髄外の鑑別:実質外病変の所見
  a)広範囲で頭蓋骨あるいは硬膜構造に接する。
  b)近接する骨に変化を伴う。
  c)隣接する脳実質を頭蓋あるいは硬膜構造から遠ざける方向に圧排し
    腫瘍周囲のくも膜下腔の拡大あり。
  d)腫瘍辺縁が比較的平滑で明瞭。
  e)脳表の血管が頭蓋から遠ざかる。
  f)腫瘍の周囲にrim signを伴う。
  特に小脳橋角部では
  a)同側の小脳橋角部の拡大
  b)腫瘤と小脳の間にrim、cleftを認める。
  c)皮髄境界が腫瘤の周りに圧排。
  d)脳幹が回転。
 2信号強度による鑑別
  大部分の腫瘍はT1low-T2highである。
  神経鞘腫はほとんどT2高信号。髄膜腫では神経鞘腫に比べ高信号でないことが  多い。

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